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甜菜って知ってる?


沖縄のサトウキビが話題になることはあっても、甜菜(ビート)が砂糖原料だということは、意外と知られていない。

甜菜(ビート)の3つの特徴

①北海道唯一の農作物!
 砂糖の原料と言うと、沖縄のサトウキビを連想される方が多いが、国産砂糖原料のおよそ75%は北海道で栽培される甜菜(ビート)なのです。
②輪作体系の一役を担う!
 輪作とは、数種類の異なる作物を年毎にローテーションして耕作することで、耕作地の病害や生育傷害を防ぐ方法。甜菜(ビート)は「芋」「小麦」「豆類」とともに、輪作体系を維持する重要な作物として位置付けられています。
③寒冷地に強い!
 甜菜(ビート)は寒さに強く、主に北ヨーロッパ、ロシア、カナダ、アメリカなどで栽培され、明治開拓時代に甘味原料の生産基地として寒冷地の北海道で栽培され始めました。

甜菜(ビート)の生産が激減

上述の通り、甜菜(ビート)の用途は砂糖の原料に限定されており、生産者と製糖会社の両輪で成り立っています。しかし、重労働の割に収入が低いため離農と休耕が進み、昭和56年をピークにその収穫量が年々減り続けています。
 また、TPPにより関税が撤廃されると、オーストラリアなど海外の安価な砂糖が輸入されることになり、甜菜(ビート)生産そのものが壊滅する恐れがあります。

甜菜(ビート)の新たな用途

 そんな中、甜菜(ビート)を原料とした新たな商品開発がにわかに進んでいる。オホーツク網走の「天才ビートくん」シリーズは沖縄の黒糖を甜菜(ビート)で作れないかという思いで開発された。十勝産ビートリキュールは、ビートで酒類を作れないという思いで、ビートの生産者、ビート糖蜜の生産者、酵母の分離・培養に関わった研究者など、さまざまな人たちが研究開発に関わり製品までこぎつけた。また、新たな試みとして、甜菜(ビート)をまるごと使ったお菓子の商品開発も進められている。このように砂糖原料以外で、甜菜(ビート)を食する機会を提案していくことで、甜菜(ビート)生産の維持と回復が図られ、明治以降続いた輪作体系の維持にもつながるのではないだろうか。

投稿者について

大沼 康介

大沼 康介

url: http://asa.hokkaido.jphttp://ksk.hokkaido.jp
北海道札幌市生まれ(1969年)石狩市在住。農業をサポートする仕事に携わって10年、知れば知るほど農業界の奥深さを実感。 多くの起業家が生まれる土壌を北海道に作りたい。 北海道の開拓魂が日本を変える力になると信じて、起業と新産業の創出を後押ししていきたい。 新規事業のサーバーとしての役割を発揮できるよう、自分自身も起業家精神を忘れることなく邁進していきます!

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