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農業にできる医療とは~PART2


最近はアレルギー疾患には花粉症に代表されるアレルギー性鼻炎や喘息やアトピー性皮膚炎に悩まされる人がじつに多い。アレルギー疾患は現代病とも言われ、特に花粉症はその激増で社会問題化されている。私も社会人になって都会で仕事をするようになってから花粉症に悩まされてきた一人だ。原因究明にいろいろな研究がされているが、最近になって「エンドトキシン」との関連がわかってきた。

「エンドトキシン」とは細菌などの微生物が作る物質で、微生物から放出されると寄生している宿主に害を及ぼすものの総称を言う。動物の糞便から大気中に放出され、以前は危険なもののひとつとして考えられていたが、ミュンヘン大学の研究によると幼少期に適量の「エンドトキシン」にさらされることは人間が生きていく上で必要な免疫形成に大きくかかわる物質の一つであることが判ったそうだ。

たしかに転勤で関東圏から北海道に移住してきた方に、花粉症が改善された、アトピー性皮膚炎が治ったという話を聞くことがある。また、北海道や沖縄へのヘルスツアーやアレルギー改善ツアーなるものも人気が出てきているようだ。ある調査によると、農家の子は都会の子と比べて、花粉症の割合が3分の1、喘息の割合が4分の1と極めて少なかったそうだ。都会の子であってもアレルギーが少ない子がいる。環境、運動、食事などいろんな角度から検証されたが、その原因はわからなかった。その後の調査で、都会暮らしの子でも家畜小屋に定期的に出入りしている子は、アレルギーが少ないことが分かったという。

「エンドトキシン」は眼には見えないが、家畜小屋の空気中には大量に含まれている。発生源は家畜の糞。糞には大腸菌が多く含まれていて、「エンドトキシン」が多量に含まれている。家畜小屋に入った子供は「エンドトキシン」を吸い込み、衣服に付けて部屋まで運ぶ。アレルギーが世界でも極めて少ないモンゴルの遊牧民の子供たちは、家畜とよく遊び、燃料として家畜の糞を集めて暮らす。モンゴルの人たちは、子供の頃から知らず知らずのうちに「エンドトキシン」に囲まれた暮らしを送っている。

では、都会で仕事をする人たちはどうしたら良いのだろうか? 2~3日の間、家畜のいる空間で過ごすだけでも、しばらくはアレルギー性疾患の症状が改善されるという。これからのライフスタイルとして都会で暮らす人たちは、人より家畜の数が多い田舎で余暇を過ごしてみてはいかがだろうか?経済的に余裕のある方なら、ウィークデイは都会で仕事をして、ウィークエンドはセカンドホームのある田舎で暮らすのもいいかもしれません。

投稿者について

大沼 康介

大沼 康介

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北海道札幌市生まれ(1969年)石狩市在住。農業をサポートする仕事に携わって10年、知れば知るほど農業界の奥深さを実感。 多くの起業家が生まれる土壌を北海道に作りたい。 北海道の開拓魂が日本を変える力になると信じて、起業と新産業の創出を後押ししていきたい。 新規事業のサーバーとしての役割を発揮できるよう、自分自身も起業家精神を忘れることなく邁進していきます!

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