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就農支援これでいいのか?


農業の担い手問題が深刻だ。後継ぎがいない、いや、後を継ぎたくない、継がせたくないと言ったほうが正しいだろう。子供がいないわけではない、子供たちが都会へ出て行ってしまうのだ。田舎へ行けば行くほど出生率は高い現実がある。(北海道)1位えりも町、2位別海町、3位共和町、札幌市にいたってはダントツの最下位だ。でも、田舎で生まれた子供たちは、高校や大学へ進学とともに、都会に移り住み、都会で就職して永住してしまう。

農業は長い間、息子や娘が後を継ぐ世襲制で成り立ってきた。子供の頃から親の背中を見て育ってきた子供が農業を継ぐことは、農業をもっとも自然で持続させる効果的な方法だ。子供が継がない穴を埋めるために、新・農業人フェアや農業専門の人材派遣会社などから若手人材の獲得で奔走している農業経営者が多々見られるが、それに費やすコストに見合った人材を獲得する確率は極めて低い。求人にかけるコストの比べようもないくらい、我が子の教育にかけた費用は膨大なはずだ。灯台下暗しとはこのことだ。目の前の子供に、未来を見せられるか、そのことが後を継いでもらうための鍵である。

国は新規就農支援として様々な補助事業を出しているが、言うまでもなく農家の子息には該当しない。
農を総合的にサポートする国の施策出典農林水産省

地元を捨てて都会へ出る子供を引き止めることを一番に考えなければならない。なぜなら、農家に育った子供こそが、後継者として最も安心できる存在だからだ。新規就農にかける予算を農家の子供に振り向け、(例えば)負債を政府が一部肩代わりするような大胆な政策は検討できないものだろうか。農業における後継者問題を抜本的に解決しない限り、知恵を絞って作った様々な農業政策も水の泡のようになり兼ねないと思うのだが。

投稿者について

大沼 康介

大沼 康介

url: http://asa.hokkaido.jphttp://ksk.hokkaido.jp
北海道札幌市生まれ(1969年)石狩市在住。農業をサポートする仕事に携わって10年、知れば知るほど農業界の奥深さを実感。 多くの起業家が生まれる土壌を北海道に作りたい。 北海道の開拓魂が日本を変える力になると信じて、起業と新産業の創出を後押ししていきたい。 新規事業のサーバーとしての役割を発揮できるよう、自分自身も起業家精神を忘れることなく邁進していきます!

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