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価格決定は流通にある!?


農産物規格がある。それに外されたものが規格外、つまりハネ品である。対面販売の八百屋が全盛のころは大中小混ぜて上手に売られていたが、スーパーが主流となった今日、規格野菜が大手を奮っている。同じ値段で並べたいから不揃いは除け者にされる。こうして流通界の求めに応じて、農産物の規格化が定着した。

規格外を上手に使えれば無駄にならないが廃棄されるものも大量に出る。農家所得を下げる結果ともなる。日本人には元来、「もったいない」と感じる「徳」があった。豊かになった成熟社会からは「もったいない」と思う心が消え失せていった。逆に「飽食」でどんどん捨てる“悪しき文化”が蔓延る。一方では6秒に一人死んでいく飢餓地域が地球上に存在する。日本人よ、一緒に悩もうではないか。

バブル経済が崩壊した後、価格破壊といってどんどん価格を下げていったのは流通界だ。つまりデフレ経済の元凶をつくったのは流通業と断言できる。PB商品もどんどん作られ、低価格時代をリードした。低価格の安定は収益悪化を招き、言い出しっぺのダイエーは経営悪化し、イオンの傘下に入った。

彼ら流通側の方便は「消費者が求めるから」。果たしてそうか。規格化で農家は泣き、価格破壊でメーカーが泣き、日本経済もデフレで失速した。流通界の言いなりになると失敗するという教訓ではないのか。もう考え時だ。

投稿者について

山田 勝芳

山田 勝芳

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留萌市生まれ(1952年)の札幌育ち。地元出版業界にどっかり根を下ろすこと40年。外に対しては「本州資本に対抗する視点、脱・植民地の視点」、内に対しては「真に豊かな北海道共同体づくり」という理念の下、実体験に基づく北海道論を展開。現在、月刊ISMとイーハトーヴを主宰。

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