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地元産牛乳が飲めない!?日高の不思議


「私の住む町には酪農もあり、日高乳業の工場もあるのに、学校給食で出される牛乳は管外から持ってきた牛乳が出されます…」、これは読者から寄せられた文面の一部だ。なるほど、日高町富川に「北海道日高乳業」の工場がある。経営は宮崎県にある「南日本酪農協同株式会社」。主に輸出用ロングライフ牛乳(通称LL牛乳)を作っている。他はモッツアレラチーズ、業務用バターなど。

不思議なことに、今回テーマとした「市乳」が、この工場では製造されていないことだ。その理由は何か。

事情通に聞いたところでは「市乳は大手乳業と競合するから、市乳を製造しないことを条件に農協が生乳を供給する」との約束事を取り交わしたという。これでは日高管内の学校給食に、地元産牛乳を使うことができない。馬鹿げた話だ。それでわざわざ管外から、学校給食用の牛乳を運ばせているのである。食育の根幹になる地産地消の実践が、教育の現場で為されていないことになる。ちなみに給食に出されている牛乳は、雪印メグミルクの札幌工場から運ばれた牛乳だ。

一昔前、「米産地なのに、地元で取れた米がスーパーで売られていない」と、騒いでいた時代がある。現在では「ご当地米」として店頭に並んでいる。野菜もまたしかり。それが普通である。

同じ論で言えば、日高管内で「日高牛乳」が売られていていいはず。なぜ、地元で牛乳が作れるのに、管外から持ち込まれた牛乳だけしか店頭で売られていないのか。

さらに言わせて貰えば、最低限、学校給食の現場だけでも地元牛乳を提供すべきである。生産者にとっても、地元の子どもたちに飲んでもらうことが酪農を続ける励みにもなる。生産者の家族しか、日高の牛乳(自家乳)を味わえないのはまったくおかしな話だ。日高管内の農協、酪農家、日高乳業、教育現場、そして住民(父母たち)など地域の関係者はこの現実をどう考えるか! 筆者に教えてほしい!

投稿者について

山田 勝芳

山田 勝芳

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留萌市生まれ(1952年)の札幌育ち。地元出版業界にどっかり根を下ろすこと40年。外に対しては「本州資本に対抗する視点、脱・植民地の視点」、内に対しては「真に豊かな北海道共同体づくり」という理念の下、実体験に基づく北海道論を展開。現在、月刊ISMとイーハトーヴを主宰。

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